韓国が最新戦車の量産へ「日本の90式戦車2両を貫通できる」(サーチナ)

核心部品の欠陥により量産が1年間延期されていた韓国の新型戦車「K2」が量産される見通しだ。環球時報が報じた。
(中略)
記事によれば、「2キロ先に並べて置いた日本の90式戦車を2両貫通できる」とされ、性能は日本や北朝鮮、中国の戦車よりはるかに優れていると報じた。

基本的にこれは中国のニュースではないものの、気になる記事であったのでツイッターで流しておいた。「2キロ先に並べて置いた日本の90式戦車を2両貫通できる」という内容が衝撃的であったというのもあるけれど、もう一つ気になることがあって、サーチナの報道を良く見ると、この元記事は環球時報(中国の新聞)なのである。

韩最新K2坦克量产 可洞穿两辆日本90式坦克(東方網)

▲こちらがその元記事である。サーチナは環球時報から引いてきたけれど、環球時報の報道は東方網が元になっている。「装备120毫米火炮」の箇所に、

该坦克还装备韩国自研的一种称为“自锐”的120毫米新型钨芯穿甲弹,可在2000米外“同时穿透并排的两辆日本90式坦克”。

・・・と書かれている。この戦車は韓国が独自開発した120ミリ新型タングステン徹甲弾を装備しており、2キロ先に並べて置いた日本の90式戦車2両を貫通できる、という意味である。

この中国語のニュースのソースは一体何なのだろうか?と思って良く見ると、この中文記事の頭に「据美国战略新闻网8日报道」とある。「美国戦略新聞網」とは「米国戦略ニュースネット」という意味であるから、米国の軍事情報ニュースサイトなのだろう。そこの2月8日の報道がこの中文記事のソースになっているのである。さて、そのニュースサイトは英語で何と言うのだろうか?

K2 Conquers All (StrategyWorld.com)

しばらく調べてみて、見つける事が出来た。このサイトの2月8日のニュースで、韓国の新型戦車K2に関する記事はこれだけのようである。

当方は、中国語が何とか一応読める・・・と言う程度で、英語の方は苦手である。中学校卒業程度のレベルと思って戴いていい。なので、この英文をくまなく読解することは不可能なのだけれど、そもそもこの記事の中には「90式戦車」(Type 90 Tank)という言葉そのものが含まれていないのである。

但し、東方網の書き出しが「据美国战略新闻网8日报道」(美国戦略新聞網の8日の報道によれば)とあるのに、「装备120毫米火炮」の箇所の書き出しは「文章称,」となっている。「文章によれば」ということである。この前のほうで「报道称,」(報道によれば)と書いてあるのだから、「文章によれば」のソースは、StrategyWorld.comではないのだろう。いきなりソースが切り替わっているのである。但し東方網の記事のどこを探しても「文章」が一体何なのかは全く触れられていない。

http://twitter.com/obiekt_JP/status/36296813996806144

釈然としないので、いろいろと探している内に、オブイェクトさんのツイートを見つけた。たぶん東方網は、ソースが掲示板とは書きたくなかったのか。それにしても、ちょっと気にかかることがある。

東方網のこの記事を書いた記者(中国人?)は、日本語か韓国語がわかるのだろうか?韓国の新型戦車を調べるために、日韓翻訳掲示板までわざわざ見ているのか?ということである。

話がそこまでに及ぶと、それは東方網の記者に聞く他なく、確かめようのないことであるが、本当に90式戦車2両を貫通できるのか?という話以上に、この記事の背景に浮かんでくる不気味さは、後味の悪いものがある。・・・と言いつつも、当方はタイトルに反応してすぐにこのニュースをツイートしてしまったので、今後はもっとソースに注意しようと反省した次第である。

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