【日中戦争・南京攻略戦】中国軍にドイツ製の対空砲?
『南京大屠殺史料集28歴史図像』を見ていたら、次のような写真があった。
対空砲である。南京を防衛する中華民国軍のものである。日本軍機を打ち落とすためのものなのであろう。それにしてもこんなものまであったのか、と感心する。
随分と立派そうな対空砲である。たぶんこれもドイツ製なのだろうか。ドイツの対空砲といえば有名な88㎜があるけれど、写真で比較して見てみると南京で使われていたのとは別物であるが、色々なデザインが良く似ている。南京で使われていたものは口径が小さく、上の写真右側に見えるハンドルが1つしかない。88㎜の方は二つ見える。
■参考リンク 8.8 cm FlaK 18/36/37(ウィキペディア)
当時の中国軍なんぞ、馬賊に毛が生えたくらいの軍閥の一つに過ぎないと思っていたのだけれど、結構装備はしっかりしているのである。ライフルやら拳銃なんかはとにかく向けて撃てばいいのかもしれないけれど、対空砲ともなると簡単にはいかないはずである。私は対空砲を撃ったことがないから詳しいところはわからないけれど、こういうものは色々勉強して訓練を受けないと使いこなすのは無理だろう。
私は特に兵器オタクというわけではないのだけれど、日中戦争の真実に迫ろうと思い、あれこれ読み進めていると、当時の中国軍の装備が強力なものだったことが判ってくる。学生時分に読まされた教科書の内容だと軍国主義の日本がひ弱な中国を侵略したような印象を持つのだが、あれこれ読み漁り、写真を見ていると当時の中国もなかなか立派な軍事大国だったのではないかと思うようになった。日本と中国の違いと言えば、日本は大体自国で生産出来るけれど、中国はほとんどよそから買ってくるということである。よそから買ってくるというのはお金を持っているから、自分で作らなくてもよそで買えばいいんだ、という風にも取れるし、自分では作れないからよそから買うしかないんだ、という風にも取れる。こういう姿勢はほとんど国柄といおうか、民族のDNAというべきものか、なかなか変え難いようで、中国は今でもそんな感じである。
【追記】
あとで色々調べてみると上記写真の対空砲はボフォース社製の「76 ItK/29 B」(76 mm antiaircraft gun M/29 Bofors, mobile version)というものであった。
http://www.jaegerplatoon.net/AA_GUNS3.htmツ黴(Jaeger Platoon)
↑こちらのページの真ん中辺りにある。
ただあれこれ調べてみると、よそにはドイツが設計したものをベルサイユ条約逃れのためにボフォース社に製作委託をして・・・という話も出てくる。
http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001473.htmlツ黴(War birds)
ただ、ドイツから購入したのには違いがないのでしょう。というわけなので、タイトルはとりあえずそのままにしておこうと思います。ツ黴
著者/訳者:阿羅 健一
出版社:小学館( 2008-12 )
定価:¥ 1,575
Amazon価格:¥ 1,575
単行本 ( 255 ページ )
8.8cm対空砲と対戦車砲 1936‐1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ 世界の戦車イラストレイテッド)
著者/訳者:ジョン ノリス マイク フラー
出版社:大日本絵画( 2004-05 )
定価:¥ 1,365
Amazon価格:¥ 1,365
単行本 ( 47 ページ )





コメントはまだありません。