【写真解読】ひゃうどうぶたい(「南京大屠殺史料集28歴史図像」より)
『南京大屠殺史料集28歴史図像』からのネタが続きます。
写真のキャプションは「昔日の最高学府中央大学校跡に作られた日本軍陸軍医院」とあります。
でも、この門の右側の柱の看板をよぉーく見てください。
「ひゃうどうぶたい」
ひらがなですね。
日本陸軍医院は兵頭部隊の管轄下にあったのでしょうか?よくわからないのですけど、とにかく看板には「ひゃうどうぶたい」と書かれています。
私の友人の祖父は軍人で、戦中は大陸にいらっしゃったそうなのですが、その友人の祖父の話によれば、中国人は漢字が読めますので(当たり前ですが)、そこで中国人に読まれたくない内容の文章などは全てひらがなで書いた・・・そうです。
というわけで、この「ひゃうどうぶたい」もそういう理由でひらがなで看板を書かれていると思うのですが、どうして部隊名を書いた看板をひらがなで?と思います。多分漢字で判るように書いてしまうと、テロなどに有ったのかも知れません。よく見ると看板の下には銃眼のついたトーチカが見えます。
こういう習慣は今でも同じのようでして、中国に進出している日本企業などでも秘密にしておきたいところはひらがなにしてしまうとか、中国人を前に内証の話をしたい時は、ひらがなで筆談するそうです。
私も中国での仕事の経験は長いのですが、こういう対策はしたことがありません。
ところが、少し席を離れた隙に、文書を全部引っ張り出して見られていた、ということは何度もあります。
彼らはあんまり、こういうことに対して抵抗感がないようです。とても堂々とやってくれます。「見られたくなければ、隠しておけばいい」というのが彼らの理屈のようです。
こういう文書や手帳やらを全部見ちゃうのは、どちらかといえば、彼ら民族の習慣のようなもののように思います。とにかく何でも見ちゃう。そんな感じですね。私の経験上、ほんのちょっとの間でも、離れてしまった場合、文書やら手帳、カバンの中身などは、100%見られておりました。
一度、たまたま偶然に、中国人の会議に同席してしまったことがあるのですが(私は黙っていたので中国人だと思われていたらしい)その時の内容はこんなのでした。
「最近の日本人には中国語の達者のが結構いるからな!だから日本人の前だからって安心してうっかりあれこれしゃべってんじゃねーぞ!そういう時はな、日本人はずるがしこいから、言葉がわからないフリして全部聞いてやがるんだ!」
なんと、屈折した被害妄想なんだろう・・・って思いましたが、そういう私も黙ってそれを聞いているわけですから、ずるがしこいわけではないんですけど(そういう場所でわざわざ自分が日本人だって名乗るのも怖いですし)まぁ、その中国人上司さんのお怒りがわからんでもありません。続けて聞いておりますと、別に仕事上での秘密保持という話ではなくて、「言葉がわからないと思って、日本人の前で日本人の悪口を言うんじゃないぞ!」というお説教でした。「ニーハオ!日本朋友!」とか笑顔を振りまきながらも、大体裏方ではこんなものです。
中国人工作員の仕事ぶりというのは、まるで神業のように言われる事が多いと思うのですけれど、多分に彼らのしつこさと執念によるもの、と思います。そういう彼らもひらがなは苦手のようで、こういうのたくった線の文字の区別がつきにくいみたいです。「ね」と「わ」とか、「め」と「ぬ」とかあんまり区別がはっきりしない・・・みたいです。でも、こんなのはちょっと勉強すればすぐわかることですから、21世紀の現在となっては、ひらがなで書いたから安心できるとはいえないみたいです。とにかく、普段からの用心が大切、ということですね。




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