2009.06.28
【中国】文化大革命での破壊と暴力は日本でも起り得る
日本でも多くの人々が映画「ラストエンペラー」を見たと思いますが、最後の方に文革のシーンがあります。日本人が文革の映像を見る機会は多くありませんので、文革といえば「ラストエンペラー」のこのシーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ただ、中国や香港、もしくは日本国内でも文革の時に大変な目にあった、親が殺された、死に追いやられた、それで香港ないし日本へ逃げてきた・・・という人は結構いるわけですが、日本人からすると、文革がどんなものなのかよくわからないので、「ラストエンペラー」のシーンを思い出して、たぶんあんなことがあったのだろうな、と想像する他ないわけです。しかし「ラストエンペラー」から想像しても、どうして殺されたり、自殺したり、国外に逃げることになるのか、今ひとつわかりにくいと思います。
こちらの動画にはさすがに殺人のシーンまではありませんが、徹底した破壊と自己批判の実写映像があります。
中国が現在の経済発展を遂げる少し前の90年代前半頃までは、大都市でもちょっと郊外に出ますと文革時代に破壊された寺院などをよく見かけました。何もかもが粉みじんに破壊され、瓦礫がそのままに放置された中に、一つだけ壁が「2001年宇宙の旅」のモノリスのように残されておりました。近づいて見てみるとそれは壁画の一部でした。たぶん菩薩だと思うのですが、そこの部分だけが残されて、顔は「X」と深くえぐるように傷つけられておりました。ある種の「見せしめ」として壁画だけを残したのでしょう。こういうのは日本では見られないものなので、なかなか想像がつきにくいと思いますが、実際に見ると大変嫌な思いをするものです。たぶんあの光景は一生忘れられないと思います。あの頃は「日本人でよかった」と思いましたが、あの破壊と暴力が、日本で行われない保証は一つもありません。
「歴史を鑑に」とはよくいわれることですが、それは文革にもいえることです。文革を過去のこと、中国のことだと思うのではなく、それは現在か未来に、日本で繰り返されるかも知れないことなのだと認識するべきだと思います。
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