2008.06.24
【中国・北京】外国人の取り締まりを強化?
6月13日、在中国日本大使館からのメールマガジンが2通送られてきた。内容はここに引用しないが、一つは「買春に関する注意喚起」で、もう一つは「麻薬(覚醒剤等を含む)犯罪に関する注意喚起」である。(※参照:領事情報)
これらは以前にも送られてきた事があるので、珍しくないのだが、6月11日に紹介した北京秀水街での事件報告の2日後にこれら2本のメールが立て続けに送られてきたので、やはりこれは北京の日本大使館が何かを警告しようとしているのではないか?と思っていた。
昨日になって、北京の友人から連絡があった。「オリンピック直前の外国人の取り締まりはかなり厳しくなる。この時期は気をつけよ。」とのこと。普段は全く連絡を取らない友人なのだが、彼がこうして何かを言ってくる時はほぼ100%の情報だと見ていい。
別に私は犯罪に関わっているわけでもないので、友人が何を気をつけろと言っているのかといえば、それは「むやみやたらに外国人を取り締まる」ということを示唆しているのであろう。
中国ではこういう「時期」がたびたび訪れる。普段ならそれらは全人代開催の前後であったり、共産党大会の開催時期がこれにあたる。駅や空港、人通りの多い場所などで警察、武警、軍人などをよく見かけるようになる。06年の秋に、上海の友人宅を訪れた際に、周囲の住人に取り囲まれ、あれこれ詰問を受けたことがあるが、後で考えればちょうど共産党大会の真っ最中だった。後で知った事なのだが、私が訪れた友人宅のある居住区はどうも党員の公務員定年退職者が多い地域だったらしい。このように「制服」を着ている人達以外も中国政府の目となり耳となり活躍されるわけである。
ある種の中国人は外国人を憎んでいる。悪いものは全て外国人が持ち込むもの、悪いことは全て背後に外国人がいると考えている。これは私の中国人に対する偏見なのではない。中国人は普段からよくそういう発言をしているし、こういうのは中国共産党の方針らしい。例えば今の若い世代に天安門事件について聞けばほとんど間違いなく「あれは外国の陰謀によるものです」という答えが返って来る。なぜ「ほとんど間違いなく」なのかといえば政府がそういう見解を取っているからだ。外国の陰謀に操られた学生達が起こしたもの、というのだ。そして今回のチベットの事件も同じくである。
そうした外国人に対する敵視・蔑視は中国共産党の洗脳によるものだ、とも言えるが、私はそれが「中華思想」であり、彼ら本来の性質によるものが根源にあるのではないかと思う。我々が対峙しているのは「共産主義の脅威」なのではなくて「中華思想」であり「華夷秩序」であり「朱子学ナショナリズム」なのではないか。
彼らの「自己肯定能力」にはいつも感心させられる。どんな状況であったとしても自分の非は認めない。悪いのは他人であり、外国なのだ。ところがそういう「性格」には自浄作用は働かない。そこにあるのは「腐敗の連鎖」である。北京オリンピックという「ピーク」を迎えるに当たって、彼らの「性格」はさらに過激を極めていくのだろう。
以前北京でアメリカ人の民主活動家が逮捕・強制送還されたことがあった。ただ、彼の容疑は「麻薬」であった。公安関係に詳しい友人はこのように教えてくれた。
「政府・共産党にとって都合の悪い人物を逮捕する際に直接的に『反政府活動』などの容疑で逮捕することはありません。中国人ならば賄賂、西洋人ならば薬物、日本人ならば買春で逮捕します。それらの容疑ならば、誰もおかしいと疑わないでしょう(笑)」
「私は反政府活動なんかやってないから関係ないよ」・・・という方がほとんどでしょう。でも何がどう転じて大騒ぎになるかわからないのが中国です。「瓜田に靴を納れず 李下に冠を正さず」とにかくこの時期はお気をつけ下さいね。














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