Skype、中国でのチャット内容の監視を認める
中国政府がネット上の情報を監視しているのは以前から広く知られていたことですが、最近カナダのトロント大学が中国政府によるSKYPEの監視についての研究報告書が発表されました。
■スカイプ、中国でメッセージの検閲実施か–トロント大学が指摘(CNET JAPAN)
eBayの中国における合弁事業となるTOM-Skypeは、ユーザーのテキストチャットを記録保存し、もし政府が好ましくないと考える話題に関連した特 定のキーワードが含まれるならば、検閲の対象としていることが、カナダの研究者によって、現地時間10月1日に公表されたリポート(PDFファイル)で明らかになった。
■Skype、中国でのチャット内容の監視を認める(IT media news)
・TOM-Skypeのユーザー、またこれらのユーザーとやりとりを行ったSkypeユーザーのチャットメッセージは、「問題のある」キーワードが 含まれていないかどうか定期的にチェックされ、含まれていた場合は、そのデータが中国のサーバにアップロードされ、保管されている
・キーワードとしては、台湾独立、法輪功、中国共和党への反論など、政治的なものが対象となっている
・キーワードは政治的なものだけでなく、特定のユーザー名なども基準になっている
・これらのテキストメッセージと個人情報を含む大量のデータは、解読に暗号キーが必要なデータと一緒に、誰もがアクセスできる保護されていないサーバに保管されている
■中国語版Skypeで検閲? スカイプ社長がブログでセキュリティ上の問題を認める(日経コミュニケーション)
Silverman社長はブログで,(1)特定のキーワードを含んだチャット・メッセージをサーバーに蓄積するようになっていたこと,(2)そのサー バーが外部からアクセスできる状態になっていたことを認めた。(1)については現在,原因を調査中。(2)については「TOM Onlineと共同で既に対処した」(同)とする。
通信内容を記録していたことについてSilverman社長は,TOM Onlineが検閲目的で実施していたことを示唆している。「中国には検閲が存在し,中国政府が国内外の通信を監視しているというのが共通の認識。TOM Onlineも他の通信事業者と同様,中国の法規制を順守している。規制の対象は主に“攻撃的”と思われる特定の言葉を含んだメッセージだが,通信手段と しては固定電話や携帯電話,電子メール,インスタント・メッセージのどれもがあてはまる」。ツ黴
以前、中国政府がSkypeOut(Skypeから電話を掛ける機能)の利用を禁止したことがありました。
■SKYPE(Wikipedia)
2005年9月、中国政府によりSkypeOutが禁止された。理由は明らかにされていないが、これはSkypeOutによって中国電信(China Telecom)始め、国際電話などの長距離電話事業が打撃を被ることを嫌ったためであるとみられている。基本的に規制理由はそうした経済政策的なものだとみられているが、中国では中国政府に悪意となる海外からの情報を厳しく制限している(中国のネット検閲および金盾を参照)。中国本土、とりわけ深蝨ウにおいて、SkypeOutの利用が制限されており、違反者には罰金が課される。また中国国内版Skypeには検閲機能が内蔵されていることが明らかになっている。
今では中国でもSkypeOut使えるようなのですが、それでも検閲の事実が明らかになった今では、例え反政府活動家でなくとも中国でSkypeを使うのはちょっと気持ち良いものではないですね。
以前からずっと疑問に思っていることがあるのですが、中国政府というのは自国内での通信検閲は当たり前として、海外に対してはやってないのでしょうか?もちろんこれは相手国の通信法に違反するのでしょうけれど、反中活動組織というのは海外にこそ多いわけですから、それらの組織に対して通信の傍受を行わないはずも無いと思います。「日本国内における中国当局の捜査活動について」で日本国内での捜査活動について書きましたが、あれは友人の話から考えても事実だと思うのですが、それらの捜査活動に通信傍受が含まれていないとは考えにくいと思います。今のところ想像の域を出ないのですが、それらのことについても何かわかりましたら、こちらで書こうと思います。
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著者/訳者:東京メディア研究会
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