【富裕中国】建もの探訪@上海の豪華住宅
この後ろの半円形のガラスの建物はたぶん、集会所みたいな施設だと思われます。
再生は以下から。
中国のあちこちにこのような豪華住宅街が見られます。全てが同じ建物ではなくて、一戸建てもあればマンションもあり、中に集会所も、レストランも、ホテルもあって、それらを壁で囲ってゲーテッドシティみたいにして、警備員を配して24時間体制で警戒しています。このようにしないと安心して住めないんだそうです。確かに泥棒が多いでしょうから仕方ないですね。でもそのような理由のほかに、警備が必要な地位の人が住んでいるという事情もあります。
このままでは単なる豪邸自慢ですから、一つエピソードをご紹介いたしましょう。
当方が某社から依頼を受けて中国のマンション投資について取材をしたことがありました。
現地の知り合いに紹介してもらって、3軒のマンションを取材しました。1つは普通のもの・・・あまり日本とも変わりませんでした。あとの2つは「超」がつかないまでもそれなりに豪華なマンションでして、日本でもなかなかこういう豪華なマンションに住んでいる人はいないだろう・・・というレベルのものでした。内装や家具も豪華で、内装と家具に部屋そのものとほぼ同額の費用がかかっているのだ・・・みたいな話をしておりました。
どちらの家でも大歓待を受けて、ご馳走を振舞ってもらいまして、さてそれでは室内を撮影しよう・・・と思い、あちこち撮り出したのですが、2軒の内の1軒はマンション投資について参考として話すのはいいけれど、写真は使わないで欲しいし名前も出せない・・・とのこと。もう一軒の方は無事取材できたのですが、、後で帰宅してから紹介してくれた知り合いが「あのマンションの写真を記事に使うのはやめて欲しい」と言われました。それと「名前を出すのもダメだ」・・・どうしてでしょう?
「じゃあ、名前は仮名にして、職業とマンションの大まかな場所だけで出すのは?」と持ちかけてみますと、それもダメ。職業は絶対に書いてはいけないし、マンションの場所も○○市とも書いてはいけない。○○省という範囲にして欲しい、出来れば省も書かないのがベストだ・・・とのことでした。
その人物の職業は、市政府の役人でした。部長・課長というクラスではなく、係長以下くらいの人でした。どうしてそんな人がこんな豪華な部屋に住んでいるのだろうという疑問は確かにありましたが・・・。
「同僚達に知られると嫉妬されてマズイんだよ・・・どうやって手に入れたのか探られるからね」
「でも大陸で販売されるメディアではないし、記事内容は日本語ですよ?」
「いや、それでもバレる。そういう風になっているんだ。」
一体どのような情報網が機能しているのでしょうね(笑)
「大丈夫でしょう?バレやしませんよ」と言って見ましたが、一つ疑問が出てきました。
「バレるもなにも、職場の同僚たちは彼の家に遊びに来たりしないんですか?それに役所にだって住所は知らせているでしょう?」
「彼らは近所に元住んでいたボロアパートがあって、そのままにしているからバレないんだよ」
ふむむ・・・だったら、どうしてその知り合いは、そんなややこしい人物を紹介してくれたのか・・・と思ったのですが、どうも外国人に新居の自慢をしてみたかったらしいです。
その後も取材とは関係なしに、あちこちの豪邸にお邪魔しましたけれど、かなりの確率でワケ有り系だったようです。それは事前情報でワケ有りなのがわかっていた家もありますけど、もう聞かなくってもこれは絶対ワケ無しでは建たないだろうという家もありました。
表と同じ大きさの「ウラ」
昔、勤めていた会社の社長が教えてくれたことを思い出しました。
「A4のウラはA4である。A4の裏がB5だったり、A3の裏がA4だったりすることはない。」
どういう意味なのか?
「表と裏の大きさは常に同じである。表より裏が小さいことも、その逆もありえない。人も会社も表と同じ大きさの裏を持つものだ」
これは中国を考察する上でも非常に有効な考え方であると、経験から日々痛感しております。
中国人は多さを、大きさを、そして豊かさを、ことさらに強調し、ひけらかしては自慢する人たちですが、その巨富には必ず同じ大きさの「裏」が存在しているのです。繁栄の裏側には忍耐や努力、特別優れた才覚や幸運もあるでしょうが、人に言えない「ウラ」だってあるのではないでしょうか。



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