mictaxi

北京のタクシーに盗聴マイクが仕掛けられている・・・という内容の香港のニュースがありましたのでご紹介します。

再生は以下から。

21秒目からの映像に仕掛けられた盗聴マイクが見えます。

運転席の方に通報ボタンがあって、それを押すと盗聴センターが(彼らの用語では「監聴」というらしいです・・・モノはいいようですなw)追跡を始めるそうです。緊急時に運転手を助けるためのもの・・・と説明されておりますが、はてさてそれはどうでしょうか?

北京オリンピックの前からこのような装置の取り付けは既に始まっていたそうです。現在北京には7万台のタクシーがあるそうですが、過去一年間でほとんどのタクシーにこの「監聴」装置が取り付けられた・・・と伝えています(3分44秒~)。

それと、地下鉄の中にも盗聴マイクは仕掛けられているようです(3分57秒~)。

中国のこのような監視体制は今に始まった話ではありません。

10数年前でも、中国人の家に行って敏感な内容の話をすると、「そういう話は大きな声で話してはいけない」と言われ、メモに書いて口に出さないようにするのが当たり前でした。こちらは中国語の勉強になると思って持ち帰りたかったのですが、帰る時にメモは必ず中国人が灰皿で焼却しておりました。

ある人の家では部屋の壁から何かの配線がむき出しになっており、「これは何ですか?」とたずねてみたら「それは盗聴マイクなので、線を引っ張り出して切ってあるんだ」との回答でした。

古いホテルなどに行くと1階か地下に「盗聴室」があるというのがもっぱらの噂でした。

ある時、中国で某国の方からちょっとややこしいことについて相談を受けた事があるのですが(念の為書いておきますが、全く合法的なことです)、「どこかでメシでも食べながら話しましょうか?」というと「それはできない」とのことで、歩きながら話すことになりました。話の途中で当方が立ち止まってしまうと「立ち止まってはいけない!歩きながら!あまりこっちを見てはいけない!前を向いて普通に歩きながら話すんだ!」と怒られまして、「でも、周りに誰もいないし、大丈夫じゃないですか?」と言ってみたら、「周りにいなくても見てる人がいるんだ!」とまた怒られました。

またまた大げさな・・・と思われる方もいるかも知れませんが、中国ではちょっと前までこういうことが当たり前だったのです。

それでは今はどうなんだろう?と思っていたところ、このニュースを見つけましたから、やはり中国のこのような監視体質は無くなるどころか、技術の進歩を加えてさらに強化されていると見るべきなのでしょう。

数年前に、中国の某会社で勤めているIT技術者と話をする機会があったのですが、その方が言うには社内電話を盗聴するシステムがあり、それを使って社員の会話内容を会社の業務として盗聴しているとの話でした。ただし、社員が数百人いるその会社に盗聴装置は6台しかなく、全部の会話は盗聴出来ないので、定期的にローテーションをしたり、社内の「怪しい」人物を狙い打ちにするようにしている・・・とのことでした。でもそれらの「対象者」の中にはそのIT技術者の友人が含まれることもあるので、その場合は盗聴しなかったり、内容の一部を報告しないようにしているんだ・・・とのことでした。民間でも盗聴監視体質は浸透しているわけです。

少し前に、北京で伝書鳩を禁止しているというニュースが出ましたけど、あれは笑い話ではないのです。伝書鳩は1990年代頃までフランスでは禁止されておりました。傍受できない通信手段は国家にとって危険な存在である・・・という考え方があるからです。

何はともあれ中国にいる時に、電話・メール・MSNなどの傍受可能な通信手段で重要なことは一切口外しない方がいいと思います。重要なことを話す時は、「歩きながら、立ち止まらず、前を向いて」が基本です。それとメモの焼却はお忘れなく(笑)。

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