▲【参考映像】映画「南京!南京!Nanking! Nanking!」の予告編。

<中国>南京虐殺事件の学習会 日本人向けに開催(毎日新聞)

【南京(中国江蘇省)鈴木玲子】中国江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で22日、日本人留学生が企画した旧日本軍による南京虐殺事件の学習会が開かれた。 南京で学ぶ留学生たちが「南京と日本の歴史を考えるきっかけをつくりたい」と自主企画し、約50人が参加した。同館で日本人留学生が提案した日本人向け学習会の開催は初めて。(後略)

このニュースを見た瞬間に、「何かがおかしい・・・」と変な胸騒ぎを覚えた。この背後には何か書かれていない重要なことがあるのではないか・・・。 調べてみたところ、いくつかのことが判明したので、ご報告したいと思う。 詳細は以下から。 まず、中国のネットで調べてみたところ次のようなページを発見することが出来た。

朱成山馆长为在宁日籍留学生作讲座南京大虐殺記念館

↑こちらに3枚の写真と「学習会」についての記載がある。このページは本学習会を行った南京大虐殺記念館のウェブサイトである。 このページの中には3つの注目すべきポイントがある。

(1)隠された日本人教師たち
学習会の日本人参加者(受講者)は40余名としているが、留学生はその内の20余名であり、他に日本人教師(
南京各大学任教的日籍老师等€」)も参加していると書かれている。半数弱が留学生ではないのである。なぜ毎日新聞はこれを書かなかったのか?

(2)留学生たちが「自主企画」したらしいが責任者は・・・・
上掲のページには次のように書かれている。

讲座是由在宁“日本留学生委员会”发起的。这是一个自发组成的团体,委员会的负责人名叫○○○○,她2006年来到南京开始学习汉语,目前在南京中医药大学学习。

(講座は南京の「日本留学生委員会」が発起したもので、これは自発的に組織された団体である。委員会の責任者は○○○○。彼女は2006年に南京へ来て中国語を学び始めた。)

この「学習会」関係者に配慮して氏名は伏せておく。 ところで、南京へ来てまだ3年くらいしか経っていない方が、どのようにしてこんな学習会の企画できたのだろうか? 中国においてこのようなデリケートな問題について、日中両国で報道されるような活動を行う場合、共産党の関係部門や政府機関との交渉を行う必要が出て来る。中国に来て3年ばかりの方ががんばってみてもかなり難しいのではないか。言葉の問題もあるが、何らかのコネか組織の後ろ盾がなければ無理である。そして中国でのこのような「活動」には必ず「プロデューサー」が存在する。それは一体誰だろうか? この「日本留学生委員会」の責任者の氏名をググって見たところ意外なものが出て来た。但しそのページは魚拓を取れないようになっているので、検索結果のスクリーンキャプチャをとってみた。 jiia

▲クリックで拡大できます。 真ん中の検索結果の中で、次のように書かれている。

「日本国際交流基金会江蘇省南京市代表○○○○老師」

この「日本留学生委員会」の責任者というのは国際交流基金の南京市代表だったのだ。

国際交流基金(ウィキペディア)

国際交流基金(こくさいこうりゅうききん)または ジャパンファウンデーション(英語名:Japan Foundation)は、日本の外務省が所管する独立行政法人の一つ。 国際文化交流事業を総合的かつ効率的に行なうことにより、我が国に対する諸外国の理解を深め、国際相互理解を増進し、及び文化その他の分野において世界に貢献し、もって良好な国際環境の整備並びに我が国の調和ある対外関係の維持及び発展に寄与することを目的とする(独立行政法人国際交流基金法第3 条)。 具体的には、日本文化紹介、日本語普及・日本研究支援(助成事業、ボランティア派遣事業など)を行っており、国内に京都支部を、海外18ヶ国に海外事務所19ヶ所を持つ。

先ほどの検索結果でも「○○○○老師は多年にわたり日本語教学研究に従事し・・・」と書かれているので、たぶん彼女は国際交流基金によって派遣された日本語教師なのであろう。 ただし、彼女は「国際交流基金会江蘇省南京市代表」でもある。 国際交流基金の南京支部に何人の職員が派遣されているのかはわからないが、「代表」というからには、彼女はそのトップなのだろう。 そのため、普通の留学生ががんばって中国語を上達させて、記念館に「南京と日本の歴史を考えるきっかけをつくりたいんです!」と頼み込みにいって今回の学習会が実現した・・・とは、どうも考えにくいのである。 「国際交流基金会江蘇省南京市代表」とはなかなか大した肩書きではないか。どうして記念館のページではこのことを一切書かなかったのだろう?毎日新聞だってちゃんと書けば良いではないか。 ちなみに、次のような記事を見つけましたので引用しておきます。

国際交流基金理事長と朝日新聞のコネ(ステージ風発)

さてこの国際交流基金の理事長の小倉和夫氏が朝日新聞アジアネットワーク委員というのを務めていることは、みなさん、ご存知でしょうか。朝日新聞は安倍首相らからNHK番組に対する「事前介入」の誤報を指摘され、まだ非を認めていない反安倍の政治スタンスを鮮明にした新聞です。新聞としてのスタンスはもちろん自由です。 ですが国際交流基金という公的機関、しかも日本の政府や国民の客観的に正しい実態を海外に知らせることを最大任務とする機関の最高責任者が反政府(反安倍という意味での)の朝日新聞の「委員」とは、公正中立の原則に違反するような気がします。

(3)鈴木玲子氏について
今回の「学習会」は日本のメディアでは読売新聞と毎日新聞が取材したらしい。読売の記事は見つけることが出来なかったが、本稿の頭で紹介した記事は毎日のものである。文頭に「南京(中国江蘇省)鈴木玲子」と見える。 この鈴木玲子氏とはどのような人物なのだろうか?

上海・千変万化:「南京!南京!」=鈴木玲子(毎日新聞)

配給先が見つからず、日本上映は未定。そこで留学生らが企画した上海での日本人向け上映会では、日本人が中国人の友人と鑑賞する姿もあった。 参加者への調査では、4割強が「人間の視点から戦争への反省が描かれ、反戦メッセージがある」と評価した。会社社長の坂本直規さん(60)は「同じ 立場になったらどうしただろうと考えさせられた」と話す。一方、女性会社員(35)は「反日感情が強まらないかが心配」と懸念する。評価は分かれるが、8 割近くが日本上映に賛成した。 「中国人の思いを知ってほしい」。陸監督は日本上映をあきらめてはいない。中国でも議論を呼ぶ作品が、日本で公開されないままなのはあまりに惜しい。(上海支局)

「あまりに惜しい」というのは「公開するべきだ」という意味だろう。一体どういう背景を持つ人物なのか?

鈴木玲子さん、毎日新聞上海支局の新しい支局長に(段躍中日報)

鈴木さん、おめでとうございます。頑張ってください、応援してます。大谷さん、ご苦労様でした。沢山の素晴らしい報道記事、本当にありがとうございます。

なるほど、段躍中さんのお友達でしたか。 ところで・・・例によってまた何か変な「予感」がする。ちょっとさかのぼって「南京!南京!」の記事の中に出て来る「会社社長の坂本直規さん(60)」とは一体誰なのか?

【転載歓迎】キャリアデザインセミナーのご案内(中国河南省方城県人の掲示板)

講演①『キャリアに対する考え方、日本と中国学生との違い』 ~日中広告教育交流プロジェクトを通じて~ 坂本直規 氏 《(株) 電通 人材開発局次長 日中マーケティング交流プロジェクト事務局部長》

この掲示板の書き込みは2002年11月29日のものである。この中に出て来る坂本直規氏が上海で行われた「南京!南京!」の日本人向け上映会に現れた「会社社長の坂本直規さん(60)」と同一人物かどうかはわからないものの、7年前に「(株)電通人材開発局次長、日中マーケティング交流プロジェクト事務局部長」だった坂本直規氏が現在は電通支社かグループ各社のいずれかの社長になっている可能性は充分にあるだろう。 それにしても、鈴木玲子氏が取材した中国にいる日本人留学生が「企画」した南京関連のネタはこれで2つである。そして「留学生らが企画した上海での日本人向け上映会」と書くと小規模な、手作り感覚の上映会を想像してしまうのだが、そこには電通の日中マーケティング交流プロジェクト事務局の元部長だったかも知れない「会社社長の坂本直規さん(60)」も観客として訪れているのである。一体どういう「上映会」だったのだろうか?

南京大虐殺記念館-国際交流基金-毎日新聞-段躍中-南京!南京!-電通

・・・胸騒ぎを覚え、「予感」からその背後を検証するうちに、何か一つの「線」が見えてきたような気がする。 ニュースをみて「胸騒ぎ」を覚え、「予感」を感じたときに、キーボードを叩きながらその背後を調べようとする自分に対して強烈な不快感と嫌悪感があった。どうしてお前はそんなにものごとを疑うのか。何のためにそんなことを調べようとするのか?心優しい善良な日本人留学生が、歴史の真実を学びたいとして学習会を南京大虐殺記念館に頼み込んで実現したのではないのか?それを報道した毎日新聞は「日本の良心」と呼ぶべき正義のマスコミではないのか?ささいなことに言いがかりをつけ、細かいことをあげつらい、「それみたことか!こいつら本当は・・・」とブログに書き込んでみて、それが一何になろうというのか・・・ そのような自己嫌悪に悩みつつも、色々と調べている内に手繰り寄せてしまった一本の「線」は、どうも当方の単なる勘違いとは思えないものになってしまった。 この件については今後も調査を継続してみようと思います。

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