【広東省・湛江】退役軍人200名と公安400名が衝突、30名が負傷。
- 2008年 11月 27日
- カテゴリー : 中国人権民運信息中心
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広東省の湛江にて退役軍人と公安の衝突事件が発生したようです。
■湛江200退伍蜀寳l冲蜃サ市府 (新謚・)
上記ニュースによりますと、
(1)今年9月1日、退役軍人が湛江高級技校で学習中に、その他の学生と衝突し、3名の退役軍人が公安に捕らえられ、派出所にて暴行を受けたそうです。
■湛江二百退伍蜀寳l冲蜃サ市府卅人莨、 (新城逕オ台)
↑こちらのニュースではもっとわかりやすく他の学生と「打架」(殴り合い、ケンカ)になったと書かれています。
(2)退役軍人が公安に暴行を受けたとの知らせを聞いたその他の退役軍人はそれを不満に思い、11月21日午前、湛江市政府前で抗議を行い、当局が緊急派遣した400名の「防暴公安」(訳註:日本の機動隊みたいなものでしょうか?武装警察とは書いていません。公安内のデモ鎮圧部隊なのでしょう)が退役軍人を包囲。双方の衝突に発展し、少なくとも30人が負傷。その中には退役軍人も含まれる・・・そうです。
(3)衝突後、全ての抗議者は逮捕されましたが、10時間の拘禁後、前出の技術学校へ送られたそうです。
湛江といえば中国海軍南海艦隊司令部が置かれておりまして、今年6月に海上自衛隊の駆逐艦「さざなみ」が友好訪問した場所でもあります。
■200退伍蜀寳l冲蜃サ湛江市府与数百公安冲突 (中央社隶ー者髯・K雖噤j
↑こちらのニュースによれば「事件は解放軍と公安の関係を極度に緊張させ、、解放軍上層部と広東省政治法律委員会は事件の発展を『密接注意』した」とあります。退役軍人の暴動は最近頻発していますが、今回のケースはちょっと違うみたいです。一体何があったのでしょうか・・・?
以前にも退役軍人による暴動がありました。確か黒龍江省だったと思います。うろ覚えですみません。以前の事件もそうでしたが、退役軍人が職業訓練所で不満を高めて(確か食事が悪い、とかそういう理由だったと思います)、それが原因で暴動に発展する・・・というものでした。
その黒龍江省の事件の時は、同時に他の場所でも退役軍人の暴動があり、携帯電話で連絡を取り合って、計画的に行ったもの・・・という話でした。
我々普通の日本人の感覚からすると、「退役軍人」といいますと、中年以上の50歳とか60歳前くらいの「早期退職者」を想像しますが、現在中国では解放軍の近代化が進んでおりまして、最新武器の導入と引き換えに、単に体力だけが取り得で、最新武器の取扱いが苦手・・・みたいな兵隊さんは人員削減の対象になっているのです。そのため、退役軍人といってもおじいちゃん一歩手前みたいな人たちではないのです。
こうした「退役軍人」のみなさんには、再雇用プログラムが用意されておりまして、職業訓練を受けさせて、再就職先を斡旋するようになっているのですが、その職業訓練校での食事が悪いとか、扱いが悪い(と本人たちは思っている)などの事情でトラブルが多発しているようです。
中国は一党独裁国家として知られていますが、中国共産党が「一党独裁」を可能としているそのパワーの根源は「人民解放軍」という名の暴力装置に他なりません。つまり、解放軍の軍人とは共産党員とならんで中国社会の頂点に属する人たちであり、食物連鎖の最高位にあるライオンとかトラみたいなものです。そういうのを想像していただくと彼らの有り余るプライドと、そこから「人員削減」によって突き落とされることの屈辱の大きさが理解していただけると思います。
ただ中国の普通の人たちの感覚からすると、学校教育とかメディアの洗脳で「軍人さんは偉い」という刷り込みはされているものの、本音のところでは「やっぱダサいし、給料が安い」というのが一般的でありまして、あんまり尊敬されていない人たちです。
余談ですが、中国では娘がいつまでたっても結婚しないor娘に早く家庭を持って欲しいと親が思う時、見合いをすすめるのですが、なぜかその見合い相手は軍人さんであることが多いのです。「お母さんが早く結婚しろ!とにかく見合いの相手に会ってみろ!ってシツコイから、会ってみたら軍人さんだったのよねぇ~orz」という話は、中国にいるとしょっちゅう聞きます。親の世代あたりだと軍人さんは偉いし、しっかりしているから結婚相手にぴったり!・・・と思っているみたいですが、娘の方はそうは思わないみたいです。
そういうわけで、軍を辞めさせられて、職業訓練校に入らされて、色々と厳しい現実とぶつかることは想像できるのですが、革命の軍隊の軍人さんは、「現実の問題」を自分が変わることによって解決/もしくは耐えて忍んでやりすごすのではなくて、「現実の問題」の方を実力行使で変えてしまおうという志向性が強いみたいです。
今回の事件は退役軍人の職業訓練校における扱いやら卒業後の職業斡旋に対する不満の他に、公安(警察)が退役軍人に暴行を加えたというのが注目すべき大きなポイントだといえます。
「狡兎死して走狗烹らる」という言葉がありますが、退役軍人さんの心の中にも、そういう侘しい思いがよぎったに違いありません。
作戦を練って、連携を取りあって、敵を倒すのが本業の人たちですから、倍の数の公安を動員して包囲したり、10時間で釈放したりするのがよくわかります。ずっと拘束したままだと、他の地域の退役軍人も動き出すことになるでしょう。武装警察が動員されていないのも、武装警察=軍ですから・・・軍人を使って退役軍人を制圧するのはいろいろと面倒が多いことによるのではないかと思います。
明日は我が身・・・という危機感が現役軍人にあることでしょうから、もし現役軍人も一緒に立ち上がるようなことになれば、内戦にだって発展しかねないのです。中国経済もいままでのようにずっと順風満帆とはいかないでしょうから、退役軍人の再雇用も前途多難でありましょう。退役軍人再雇用問題は中国が抱える大きな内憂の1つなのです。
【追記】
■湛江200退伍兵冲蜃サ市府 (太髦ウ謚・)
太陽報(香港の新聞)の報道によれば「退伍兵因不貊。豈穂ク嚮肛ソ・v自隹玖′荳噤v・・・つまり退役軍人は職業訓練校を卒業後に自分で仕事を探す必要があったそうで、それが不満の原因になっていたようです。以前は職業訓練はタダだし、仕事の斡旋もあると聞いておりましたが、どうも最近はそのようではないみたいです。
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