米国務長官:北京で教会訪問…人権重視の姿勢示す(毎日新聞)

クリントン米国務長官は22日午前、北京市内の教会を訪れた。女性団体のリーダーたちとも会談し、信教の自由や人権を重視する姿勢を示した。長官は同日午後、アジア4カ国歴訪を終えて帰国の途に就いた。

ヒラリー・クリントンは北京滞在中にキリスト教の教会を訪問したそうですが、その裏側では次のようなことが行われていたようです。

地下教会蜿♀郁キヵェ子被禁出席崇拜(商業電台)

この報道によれば北京の地下教会の信者3名が公安当局によって教会へ行けないように強制的に家の中に留まらせられたとのこと。ヒラリー・クリントンとの接触を恐れたようです。

「地下教会」というとちょっとおどろおどろしい雰囲気ですが、単純にいえば政府非公認の教会のこと。あちらの宗教施設はどんな小さなところでも必ず当局の監視があります。公然と監視が入る時もありますし、信者を装って入ってくることもあります。同時に複数の組織から入ってくることもあります(例えば公安、安全部、党など)。こんな風になってくると誰がどこの所属のスパイで誰が本当の信者なのかが全然わからなくなってしまいます。そしてそれに加えて最近は党員の信者なんかもいるからやっかいなのです。その上、その党員の信者が本当に信仰をしているのか、それとも堂々と身分を明かして入ってきたスパイなのかもわからないのです。

こういう面倒な状況ですから、真面目に信仰をやってる人たちだけで集まって礼拝を行っているとか、小さな家やマンションの一室で集まっているような人たちがいます。これがいわゆる地下教会と呼ばれるわけですが、そういうところにもきっちり捜査の手は伸びているわけでして、たぶんヒラリー訪中以前に、これらの信者がヒラリーが北京で礼拝に参加することを知って、何らかの直訴を計画していたのでしょう。それが事前に当局の知るところとなり、自宅軟禁状態になったわけです。

「でもこういうのはほんのたまにあることなんでしょう。中国は既に経済的にも発展していて、信仰の自由も保障されているんじゃないですか?」

こういう頭の中がお花畑の人は日本では珍しくないわけですが(笑)、中国にいるとこの手の宗教系の捜査、捜索、逮捕などの現場を目撃したり、周囲でそういうことがあったという話を聞くことは珍しいことではありません。普通、日本人が観光で訪れるような場所では見かけることは無いかも知れませんが、居住地域へ行けば、『邪教』の活動に警戒しようとか、そういう活動をしている人がいれば通報するように・・・というポスターがあちこちに貼られております。中国社会の「安定」というものは、こういう「努力」の積み重ねによって造られているものなのです。

誰も書かなかった中国の人権抑圧

著者/訳者:安東 幹

出版社:日新報道( 2005-06 )

定価:¥ 1,470

Amazon価格:¥ 1,470

単行本 ( 246 ページ )


宗教が分かれば中国が分かる (シリーズ・中国がわかる)

著者/訳者:清水 勝彦

出版社:創土社( 2008-05 )

定価:¥ 1,785

Amazon価格:¥ 1,785

単行本 ( 214 ページ )


これが中国の国家犯罪だ

著者/訳者:ジャムヤン・ノルブ

出版社:文藝春秋( 2006-01-11 )

定価:¥ 1,600

Amazon価格:¥ 1,600

単行本 ( 176 ページ )