「大東亜戦争」はなぜ起きたのか -汎アジア主義の政治経済史-

著者/訳者:松浦 正孝

出版社:名古屋大学出版会( 2010-02-19 )

定価:¥ 9,975

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単行本 ( 1064 ページ )


なぜ日本は「アジア解放の聖戦」という理念を掲げながら、アジア諸国を植民地とし侵略したのか。本書は、これまで誰も正視してこなかった松井石根と大亜細亜協会を中心とする汎アジア主義の視角から、「大東亜戦争」への道を読み解く。植民地との連動やグローバルなヒト・モノの動きも含め、首相・大将・博士から最底辺の労働者に至るまで、日本社会を戦争へと導いたものを初めてトータルに把握し、新たな歴史像を提示した渾身の力作。

序 論 「大東亜戦争」はなぜ起きたのか 汎アジア主義という視角

第一部 アジア主義の源流と展開

第一章 アジア主義の源流
第二章 戦前日本に見られるアジア主義の三類型
第三章 「島国」から「海の帝国」へ 長崎・大連・神戸

第 二部 「大東亜戦争」への転変をもたらした帝国要因

第四章 高橋財政下における帝国経済再編と体制間優位競争の始まり日本帝国における汎アジア主義の政治経済的基盤
第五章 汎アジア主義における「インド要因」高橋財政下の帝国経済再編とディアスポラによる反英の論理
第六章 汎アジア主義における「台湾要因」両岸関係をめぐる日・英中間抗争の政治経済史的背景
第七章 汎アジア主義における「朝鮮・大陸要因」(一)露帝国・ソ連及び中国に対する対抗ネットワークの生成
第八章 汎アジア主義における「朝鮮・大陸要因」(二)「満州国」設立による汎アジア主義の変質

第三部 松井石根と大亜細亜協会の活動

第九章 「大東亜戦争」と大亜細亜協会及び松井石根
第一〇章 日中戦争と松井石根
第一一章 「イデオロギー・ネットワーク」としての大亜細亜協会
第一二章 日中戦争の膠着と大亜細亜主義運動の昂揚
補 論 日中情報宣伝戦争

結 論 汎アジア主義の結末