「民間防衛」を読む
「民間防衛」という本がある。本書はスイス連邦内閣の要請によって、スイス連邦法務警察省が発行したものである。本書「前書き」にはこんな一節がある。
今日では、戦争は全国民と関係を持っています。国土防衛のために武装し訓練された国民一人一人には、『軍人操典』が与えられますが、『民間防衛』というこの本は、わが国民全部に話かけるためのものです。この2冊の本は同じ目的を持っています。つまり、どこから来るものであろうとも、あらゆる侵略の試みに対して有効な抵抗を準備するのに役立つということです。
戦後の日本は「日本は東洋のスイスたれ」と言われ(マッカーサーがそういったらしいのだが、私の方では裏をとっておりません)、確かに私の小中学校の時にも、学校教師からそのようなことを聞いた覚えがあるのだけれど、戦後日本が歩んだ道というのは、スイスとはかなりかけ離れたものであったようだ。四方を山に囲まれて隣国と地続きに国境を接しているスイスと、四方を海に囲まれて、日米安保条約に守られ、アメリカの核の傘の下にあった日本とでは国をどのように守るのか?という意識があまりにもかけ離れすぎているように思う。その「かけ離れ」を最も強く感じさせてくれるのが本書である。
今後少しづつ、本書の気になる箇所を、このブログ上で紹介していこうと思います。

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