【書籍】『明治三十七年のインテリジェンス外交―戦争をいかに終わらせるか』前坂俊之(著)
日露戦争勃発。
米国を味方につけるために、
伊藤博文の命を受け、
一人の男が派遣された。
その男の名は、金子堅太郎。
金子は、巧みなスピーチ力で
アメリカ国民の世論を心をつかみ、
その交渉力と胆力で、
ルーズベルト大統領の講和斡旋を引き出した。
大統領に、新渡戸稲造の『武士道』を紹介したのも、金子である。
日露戦争を絶妙のタイミングに終わらせたのは、金子の「個人力」によるところが大きい。
最後は、個人対個人がとことん対話することだ。
金子堅太郎が示した外交の心得とは……
人と会う!
とことんしゃべる!
ねばる!
メディアを利用する!
相手国の民族性を知り尽くす!
……やれることは何でもやる!
100 年前にこれだけのことをした日本人がいた。
日本人のインテリジェンス能力が劣っているわけでは決してない。
明治三十七年のインテリジェンス外交――戦争をいかに終わらせるか (祥伝社新書198) (祥伝社新書 198)
著者/訳者:前坂 俊之
出版社:祥伝社( 2010-04-01 )
定価:¥ 861
Amazon価格:¥ 861
新書 ( 304 ページ )
・ナポレオンからモルトケへ
・川上操六の登場
・モルトケに弟子入りした日本人
・日露戦争の勝利に大きな役割を果たした『戦争論』
・田村恰与造(いよぞう)――川上の知恵袋
・情報戦を制する海底ケーブル
・海軍の通信力
・「武器は無線電信機」――情報戦の認識
第一章 特使・金子堅太郎、米国へ
・賽(さい)は投げられた
・金子とルーズベルト大統領
・伊藤博文の依頼
・米国とロシアの親密な関係について四つ挙げる
・成功、不成功などは眼中にない
・無官で臨む決意
・勝てる見込みは、五分五分か、四分六分
第二章 米国人は日本とロシアをどのように見ていたか
・「局外中立の布告」に迎えられる
・ロシアが手段を選ばず宣伝
・日本は宗教自由の国である
・再会を心待ちにしていたルーズベルト
・「日本を勝たせなければならない」
・真に頼るところのものは、その国の友
・ロシアが勝てない理由
・日本に同情を寄せる米国民
・日露の軍隊の違いを説明する
第三章 武士道と黄禍(こうか)論
・敵将の死を悼み、称賛される
・大盛況だったハーバード大学での講演
・この戦争で滅びても構わない
・ルーズベルトと武士道
・日本が勝っても、誇ってはならない
・黙っていれば承諾したもの――反論せよ
・日本がいつまで武士道の精神を保持できるか
・黄禍論に反論する
・なぜ、金子は米国民の心をとらえたか
第四章 正義と勝利
・旅順陥落
・最初は偉いが、終(しま)いの方が卑劣
・ドイツ皇帝からルーズベルト大統領へ親書あり
・ついに親書の内容を聞きだす
・天皇とルーズベルトの贈物交換
・文明の原則は正義である
・東洋と西洋とを融合する
・ルーズベルト、艦隊の陣形を語る
・日本海軍大勝利に、米国中が狂喜雀躍
・外交の根っこにあるべき信条
第五章 講和に奔走するルーズベルト大統領
・ルーズベルトの講和工作始まる――樺太占領まで提案
・開催場所が決まるまでの紆余曲折(うよきょくせつ)
・私人ルーズベルトを見てほしい
・第四の生活費
・日本はアジアの盟主になるべき
・「償金」を「払い戻し」に改める
・ウィッテ、米国に入る
・交渉決裂か?
・樺太の半分をロシアに渡して、平和をとる
・ルーズベルトの真意
第六章 外交の勝利者
・対立する総司令官と軍司令官
・その国の外交インテリジェンスが試される講和談判
・講和全権という仕事
・賠償金の支払いを勧めるフランス首脳
・日本人が撃破したのは、ロシアの愚劣きわまる政治体制
・航海中に講和の外交戦略を練る
・米国で、日本全権が不人気だった理由
・サンクト・ぺテルブルクの陰謀
・敗戦国全権の苦悩
終章 外交は誰のものか
・世論と新聞を味方につけよ
・「金欲しさに戦争をする日本」――ウィッテの仕掛けたワナに、小村がはまる
・外交下手は、「日本病」の最たるもの

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