2008.07.09

赤誠と智取

完訳 水滸伝〈1〉 (岩波文庫)
岩波書店
売り上げランキング: 162795

昨日の「国家がうまく機能するために」で、中国との比較を通じて「日本の場合、国家がうまく機能するためには、中国(もしくはその他の国)の腐敗を遠ざけつつ、内なる腐敗を防ぎ続けることにあるのではないかと思う」と書いた。この部分について書き足りなく思うと同時に、前からまとめておきたかったこともあったので、書いてみようと思う。

それぞれの民族にはそれぞれの民族の物語というものがあると思う。そこにはその民族の精神やら文化が表されており、実態がその物語とおりになっていなかったとしても、民族の物語は少なくともその民族が自らあらんとするところの理想や目標になっているのではないか、と思うのである。

例えば、忠臣蔵などは日本の「民族の物語」と言えるのではないか。現代の日本人の精神に「赤誠」や「忠義」が実態として有るかどうかはさておき、である。日本人の「かたち」は四十七士のようにあるべきであり、吉良上野介のようであってはならない、という考えはあると思う。人が命をかけるべきは忠義にあって、銭にあらずという、ある種の潔癖症である。そしてそのためには殺人を伴う暴力もまた正当化されるのである。
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2008.05.29

兵火の大地

■編著:樊建川
■出版社:外文出版社
■発行時期: 2007年
■頁数:279頁
■サイズ:173×240×15(mm)
■色:白黒
■写真点数:430枚



【写真・上】表紙です。


【写真・中】本書に掲載されている写真。このようなキャプションが付いてくる。この日本軍兵士の装備に注目したい。彼は対毒ガス戦装備を持っている。インコなどの小鳥が有害なガスなどに敏感に反応することは良く知られており、オウム真理教の教団施設への強制捜査などでも警察がインコを持参したのは記憶に新しい。この兵士が持っている小鳥が予め用意されたものなのか、キャプションに書かれてある通りに市民から奪い盗った物なのかはわからないものの、この兵士がたまたま愛鳥家で、個人的な欲望のために小鳥を奪い取ったのではないようであるし、個人的な趣味で従軍中に小鳥を持ち歩いているわけでもなさそうである。そしてここで注意しなくてはならないのは、彼らは対毒ガス戦装備を持っていても、仕掛ける側なのではなく、仕掛けられる側として防備のために毒ガス装備を所持しているのではないかと思われる。キャプションにある通り、装備から察するに彼らは「海軍陸戦隊のパトロール」である。そのため市内にて彼らが毒ガスを散布することは考えられない。そして仕掛ける側であるならば、「毒ガス探知機」としての小鳥は必要がないからだ。


【写真・下】本書に掲載されている写真。キャプションが揮っている。さて、このような日本語のキャプションは誰に読ませるためのものとして意図したものであろうか?この一例だけからでも本書が「歴史書」なのではなく、反日歴史観を刷り込むための洗脳教材であることが明確に理解できると思う。本書は一体誰に読ませるための作られたものであろうか?それが本書の最大の謎なのである。
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